昨年広島市内でも撮影のありましたニュージーランドの監督によるドキュメンタリー映画の上映会のご案内です。
ドキュメンタリー映画
「GRACE A PRAYER FOR PEACE (グレース 平和への祈り)」
開催日 4月15日(火)18:00~
場 所 はつかいち文化ホール ウッドワンさくらぴあ(廿日市市下平良1丁目11-1)
入場料 無料
【概要】
ニュージーランド(以下NZ)の芸術家 ロビン・ホワイトの作品と、それらが生まれた背景について深く掘り下げた長編ドキュメンタリー。
ロビン・ホワイトはNZや太平洋地域の文化や社会問題をテーマにした創作で知られており、本作ではNZ、日本、キリバスを巡る旅の中で出会う人々との共同制作活動を通じて、芸術を生み出すことに関する疑問を投げかけています。
描かれたつながりや背景に触れ、映像の美しさや音楽の響きをじっくりと味わいながら、ロビンの作品に込められた深いメッセージを感じることができる映画です。
監督 ゲイリーン・プレストン
1947年 NZの南島の西海岸に位置する町グレイマウスに生まれる。
NZのカンタベリー大学のイラム美術学校で学ぶ。2001年には映画製作者として初の芸術財団賞を受賞し、2010年にはドキュメンタリーへの貢献に対して初の生涯功労賞を受賞。2017年女性ジャンル映画製作への貢献が認められストレンジャー・ウィズ・マイ・フェイス国際映画祭からリア生涯功労賞を受賞。ゲイリーンが制作した『Home By Christmas』は、彼女の父親の戦争体験の記憶と母親の視点を対比させた口述歴史ドラマであり、映画の音楽は彼女の妹ジャン・プレストンが担当。また、2010年と201年にNZで起きたクライストチャーチ地震の余波を描いたミニドラマシリーズ『Hope and Wire』(2014)の脚本・監督・プロデュースを担当している。
作家 ロビン・ホワイト
1946年ニュージーランド北島の北岸に位置する町テプケに生まれる。祖先は主にイギリスからの入植者だが、父方の曾祖母がマオリ族の出身で、NZ原住民の血を引く。1967年にオークランド大学エラム美術学校を卒業した後、中等教育学校(日本の中学・高校)で美術を教えながら自らの画風を確立し、画家としての道を歩み始める。1970年代には、身近な日常情景を明快な色彩と輪郭線で表した近代的な作風の油彩画やシルクスクリーンで注目され、「地域主義美術(the regionalist art)」を代表する作家と評された。その後の50年を超える創作活動において、書籍・素描・絵画・版画・写真・織物など表現手法もテーマも幅広く展開。各地の文化や歴史的背景への理解と尊敬をもとに、協働の織り成す相乗的な効果により、キリバスやフィジー、トンガなどの作家とのコラボレーションは、多彩で豊かな作品を生み出し続けている。
日本への造詣も深く、10歳のときに新藤兼人監督の「原爆の子」を、12歳のときに丸木位里・俊の「原爆の図」をオークランドで見て以来、日本・広島は彼女にとって重要な場所であり、非核・平和を主要な創作のテーマの一つとしている。
==作品展も開催中です==
ロビン・ホワイトと廿日市在住の書家 小川妙子氏との共同展示「ふたつの世界」を開催しています。
((公財)廿日市市芸術文化振興事業団の姉妹都市交流再開記念事業・戦後80周年記念非核平和事業)
会期:4月11日(金)~5月6日(火)
会場:はつかいち美術ギャラリー 第2・第3展示室
お問い合わせ:【上映会】はつかいち文化ホールウッドワンさくらぴあ TEL 0829-20-0111
【作品展】はつかいち美術ギャラリー TEL 0829-20-0222